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第26話(6)

 だが、まだ中にあるそれがゆるゆると刺激を止めることはなくて涙を溢れさせながら創介を見上げる。 「も……抜いて……」  叫び過ぎて声が掠れた。  必死に息をしながら何とか止むことのない快感を逃そうとする。 「あ……うぅ……」  だが、どうしたって刺激が止まない。 「エロ過ぎ……」  創介は俺のこめかみにキスをすると微笑んで髪を撫でてきた。  そんなのはもどかしくて必死に手を伸ばして舌を差し出す。  すぐに抱き寄せられて舌を絡められて吸われたが、キュンとする度に刺激もどんどん這い上がってきた。もう力は入らないのにゾクゾクと腰の辺りから上がってくるもの。 「あ……ん……」  じゅちゅくちゅと唾液が混ざる音を聞いていると余計に全身がおかしくなっていく。  ヤバい……  思う暇も余裕もなく俺は激しく全身を痙攣させた。  出てはいないのに強烈に押し上げられるほどの快感。  何もかも真っ白で思考も全てを吹き飛ばされた絶頂。  怖いと思う暇もなく何度もビクビクと身体を跳ねさせて、俺は創介の腕の中でそのまま意識を飛ばした。

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