68 / 73

War67:10 years ago③

 そろりと物音立てずに寝室から出てきた千遥に気付いて振り返った奏。気まずそうな顔で立ち尽くしている千遥を上から下までじっと観察している。  「わっ!千遥さんよく似合ってます!やっぱり想像通り!」  『……いややっぱりこんなの恥ずかしいって!似合ってないし!』  「いいからそんな所いないでこっち来て下さいよ〜」  ゆっくり近づいてくる千遥の立った制服の襟を直そうと首に腕を回す奏の目はさっきの無邪気な目とは打って変わって、好色そうな目で体を寄せて見つめてくる。  『もういいでしょ、、着るだけって……』 脱ぐ仕草をするとそのガシッと腕を掴んだ奏。  「まだダメです。それに着るとは言ってませんよ。負けたんだからちゃんと従わないとですよ!」 そう言って首から下りてきた腕がネクタイをなぞる。  「サイズもピッタリですね。千遥さんはどんな高校生だったんですか?」  『どんなって、、奏くんと同じだよ。学校行って仕事して……』  「じゃ今の俺と同じように恋人はいました?もしくは好きな人は?」  『えっ?……いないよそんなの。ってかもう終わり!着替えるよ』  「ダメ。まだ罰ゲーム中ですよ」  そう言って奏はゆっくりキスを落した。優しく吸い付く口唇の間から舌が入って絡みつく。驚きながらも千遥もキスを受け入れて、お互いの奥まで求めるように舌が動けば、"はぁ"と声が漏れて体の力が抜けて立っていられない。 ソファに倒れ込み馬乗りで千遥を見下ろす奏。    「自分の制服を脱がすって変な感覚だけど、千遥さんの制服姿すごくそそる……」  制服のシャツをボタンを外していく。あらわになった肌に手を滑らせてお腹までたどり着き一瞬手を止めた。  「千遥さんの体すごく熱いですよ」  『……やっ本当にそれ以上は、、』  脇腹に触れると千遥はビクッと体を揺らして顔を背けた。その反応に味を占めたように耳から首へとキスをしながら少しずつ下りていく奏。 そしてから薄ら浮き出る腹筋を撫でると手を離して代わりに舌を這わして優しく舐めた。  『あッ…、、ダメだって言って、ッんのに』  「そんな事言って、、体は反応してますけど」 体中にぞくっと響き伝わる感覚に思わず顔を歪めながら自然と声が出る。目線の下で動く奏の頭に手を添えて耐えている。  『か…なで、、あっ…ン……』  千遥の声を聞きながら奏もじんわり汗で肌を湿らせ始める。ゆっくりと空いた手を下に持っていくとカチャカチャと千遥のベルトに手をかけた。  「もっと千遥さんを感じたいです」  『…ちょ、待って…何して……!』  ブーブーブー。突然部屋のインターホンがなった。ピタっと同時に動きを止めて"誰!?"と2人は顔を見合わせて、荒くなった息を何とか潜めている。 そのまま相手の気配がなくなるまでやり過ごそうとしたが、それでもインターホンは鳴り続ける。  『やっぱり出なきゃ!』 千遥が奏を押し退けて玄関に走っていく。  「ちょっと千遥さん!その格好はマズイんじゃゃ……!!」  ガチャっと玄関のドアを勢いよく開けた千遥。  「やっほー!お兄ちゃん!久しぶり!、、って……何その格好!?」  「はぁはぁ……えっ?何で、美織!?」  走ったせいかさっきまでの行為のせいか分からない荒い息と、はだけた制服姿の千遥を見て唖然(あぜん)としている。千遥も完全に自分の身なりの状況なんて忘れて突然現れた目の前の妹にキョトンとしていた。そして後ろからのっそりと玄関の様子を見に出てきた奏。  「千遥さん。大丈夫ですか?誰でした?」 その声に反応した美織は目の前の奏の姿にまた唖然とする。  「え!?あなたは……!?」

ともだちにシェアしよう!