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「陸斗くんは、とっても良い子だよ。  だからもう、泣かないで?」  溢れ出た涙は、今度は指先ではなく、舌で優しく拭われた。  子供みたいに泣きじゃくる僕の事を優しく微笑んだまま見下ろして、彼は僕のジーンズに手を掛け、脱がせた。  その結果下半身は西園寺さんの手で下着のみにされてしまったせいで、羞恥からクラクラと目眩がした。 「駄目です、西園寺さん……!  床、汚しちゃうから......!」  必死に言い訳の言葉を探し、止めて欲しいと訴える。  すると彼は予想に反し、素直に手を離してくれたからそれにホッとしたと言うのに。  西園寺さんはにっこりと微笑んで、ド変態発言を繰り出した。 「最初だし、特別に陸斗くんに選ばしてあげる。  このままここでお部屋を汚しちゃうか、それとも素直にお風呂場に移動して、俺の好きなように可愛がらせてくれるか」  再び提示された、ろくでもない新たな二択。  こんなに泣いて嫌がっているというのに、止めてくれるという選択肢は、無いのだろうか?    やっぱりこのストーカー、変態過ぎる。  なのに彼になら、触れられても嫌じゃないとか。……ホント、最悪だ!    フゥフゥと怒れる猫みたいに息を乱しながら、また彼の顔を睨んだ。  すると西園寺さんはククッと楽しそうに笑い、耳元で意地悪く上機嫌で聞いた。 「俺はどっちでも、良いんだよ?  シャワーを浴びずにこのまま、汗をかいた陸斗くんをここで可愛がっても。  むしろ君の体臭を嗅ぐと、めちゃくちゃ興奮するしね」

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