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「陸斗くん。いい子だから、ちょっとじっとしててね。  今日はこのまま俺も、君の体で出させて」  クイクイと腰を動かしながら、背中に寄せられた唇。  強く吸われたからきっと、痕を残されたのだろうと分かった。  だけど僕は、西園寺さんの恋人ではない。  だって彼はただの、ストーカーなのだから。  だからこんな風に、マーキング紛いな事をされても困る。    もしちゃんともう一度、好きだと言ってくれたら。  ‥‥‥そして付き合って欲しいと、きちんと言ってくれたならば、考えてあげても良いかも知れない。  というか‥‥‥言ってくれたら、良いのに。  そうしたらきっと僕は悪態を吐きながらも彼の申し出を、今なら素直に受け入れるのに。  そんな事を考えていたら少し強めに、再び力を取り戻し始めた僕の分身をしごかれた。  自分のモノとは思えないほど甘い、媚びるような喘ぎ声。  口には彼の指が差し込まれたままだから、だらしなく唾液が唇を伝い、床にたらりと零れた。  太ももを何度も行き来する彼のモノの熱く硬い感触と相まって、恥ずかしいのにまた快楽に飲まれていくのを感じる。  でもこういった経験が全く無いから、どうやってやり過ごせば良いか分からず、ただ必死に限界を訴えた。 「西園寺さん‥‥‥僕、もう‥‥‥!」  さっきよりも性急に攻められ、一気に熱を高められていく。  もう本当に無理だからやめて欲しいと言ったら、西園寺さんは僕を背後から強く抱き、震える声で耳元で囁いた。 「俺も、もう限界。  今度は、一緒に‥‥‥ね?」  僕のモノをしごく彼の手の動きが、更に速度を増していく。  そして僕が達するのを待つようにして、西園寺さんは太ももの間から抜き去り、白濁した体液を浴室の床に吐き出した。

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