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第68話
カリカリと掻いていた動きを変え、下着の上から握るように擦る。
いつ触れても大きくてエグいサイズだ。
こうして下着越しだと、ボトムス越しより熱や大きさがよりハッキリ手に伝わってくる。
ゴムをしていないのもなんだか嬉しい。
「記憶力の無駄遣いしてんな…」
「そうですか?
役に立てて嬉しいです」
つまりは気持ち良いということだ。
この頭が役に立てて嬉しい。
ゴシゴシと擦ってくと下着にシミが出来てきた。
気持ち良いから大丈夫だと手の動きを続ける。
暫くそうしていると、今度はシートに深く沈み此方を見てくる。
男の目だ。
ちゃんと発情してくれている。
少し自信がつくようだ。
「楽しそうな顔しやがって。
遥登はそういう癖もあんのかよ」
「正宗さんのサディズムが移ったのもしれません」
「へぇ?」
なんとなく上着で手を脱ぐってから、もう片手で玉を揉む。
気持ち良いところは全部触れたい。
乳首もしたいが、長岡はあまり感じないらしい。
あんなに気持ち良いのに。
でも、シャツの上に浮くと嫌だからあまりいじらないようにしている。
長岡には秘密な。
絶対に嬉々としていじってくるから。
「やべ、イくの勿体ねぇ…」
「イってください。
パンツ買ってきますから、安心してくださいね」
「……生意気」
だけど、長岡の口から漏れる吐息は気持ち良い気持ち良いと伝えてくる。
イかせたい気持ちがムクムクと大きくなっていく。
もっと、気持ち良くなって欲しい。
どうしたら良いか考える。
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