手からタオルを落とす。 ベチャッと濡れた音がするのは、三条の尿をそれで受け止めたから。 「まさ…むね、さ…」 恋人の泣き顔にゾクゾクとしたものが走った。 子供みたいに漏らし、それに羞恥と罪悪感を感じ泣くんだ。 可愛い。 たまらない。 もっとこの顔が見たい。 自分の中で膨らむ黒い感情に口角が上がる。 凹んだ腹をグッと押し込みながら擦った。 いつも薄い腹だと思うが、こうして触れているとよりそう思う。 手に玩具の感覚が伝わってくるようだ。 「う゛………ぅ゛…っ」 「酷いことされてぇんだろ」 「……ん、」 「ほら、見てみ。 遥登がやぁらしいからこんなに勃った」 「ぅ゛…あ、…うれ、し…っい゛」 ビクビク身体を震わせ、こんなに身体は快感を感じているのにまだ求めてくれる。 こんなどうしようもない癖に付き合ってくれる子だというのに、こんなことしかしてやれない。 優しくしたいのに、行動で示せばこれだ。 本当にクソみてぇな性癖。 「もっと犯させれてぇなら、ケツに銜えてる玩具吐き出しな」 三条の目が僅かに見開かれ、それから小さく頷いた。 「ん゛……、ン゛…、あ゛っ」 従順な恋人は素直に下腹部に力を入れ、アナルを埋める玩具を吐き出そうと試みる。 けれど、テコの原理で前立腺を押し込むそれは簡単には抜けない。 それを見下ろす自分の目はどんな色をしているのだろう。 三条が喜ぶものであれば良いと願う。 「でなっ、…ん、ンッ」 「じゃあ、いらねぇ？ トイレで処理して来よっかなぁ」 「ほしっ…い……あっ、ｱｯ、また…っイ」 「何回目だよ」 「……た、く…さん…」 「そうだな。 ずっと気持ち良さそうにイってんな」 「だっ、だって、……」 「俺の見てみ。 これ。 遥登んナカに入りてぇってパンパンになってんの分かんだろ。 もう小便漏らしたんだから出せんだろ」 三条は喉を震わせながらまた下腹部に力を込めはじめた。