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第97話

「…イく、だす……出すぞ」 「は、はっ、い…っ、」 玉がキューッと上り、精液が尿道を突き進む。 この子を、自分だけのものにしたい。 凄まじい快感に奥歯を噛み締め耐える。 腰がビリビリ痺れるような快感。 三条のナカはたまらなく気持ち良い。 そんなナカへと無責任に射精し、奥に塗り付けるよう腰を動かした。 無意識のマーキング。 動物のような動きに三条の身体はビクビクと震えた。 「…っは」 三条はその薄い胸を世話しなく上下させ、呼吸をしている。 壊れそうなほど痛々しい姿がとても良く似合う。 「……ぁ……ハァ…は……ハァ…」 「遥登、息出来てるか」 「……ハァ…、は、…い…」 酸素が薄いのかぼんやりと焦点の合わない目で此方を見よとするも動きが鈍い。 もうぐったりだろう。 かくいう自分もマスクのせいで息が上がる。 「抜いても平気か」 「だ…め、もれちゃ……」 「それだけか? なら、抜くから少しだけ我慢してくれ」 萎えていても刺激してしまうことには変わりない。 断りを入れてからゆっくりと引き抜いた。 ぬぽ…っとアナルから出てきたソレは、コンドームを装着しているにも関わらず精液に塗れ淫らだ。 しかも、その先にはぽっかりと口を開けた三条のケツ。 もう1回したくなるほどえっろいソコから自身の精液が垂れてきた。 「…ぅ、」 「出して良いから気にすんな」 膨らむ性欲をグッと抑え、ティッシュペーパーを何枚も引き抜き宛がった。 じわっと湿る感覚が伝わってくる。 馬鹿みたいに吐き出したようだ。 恥ずかしそうに閉じられた目。 それを縁取る塗れた睫毛に生唾を飲み込む。 「縄ほどくな」 コクン、と力なく頷くのを確認してからそれを外していった。

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