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第104話

午後の授業が終わり、大きな欠伸をする。 ねむ… 欠伸とまんねぇ 今日はなんだか眠い。 昨日も沢山寝たはずなのにだ。 セックスで体力を使ったにしても、朝までぐっすり爆睡だった。 いつの間にか朝になっていて時は驚いたが、画面には愛してやまない人の綺麗な寝顔。 それを見られたことは素直に嬉しかった。 机の上の教科書やノートは纏めて端に寄せる。 また後から復習をするので完璧には片付けない。 腰掛けたままままグーッと伸び、椅子から立ち上がると節から空気の潰れるパキパキという音がする。 近所を散歩でもしようか。 いや、いっそ三男と母親が帰宅するまで昼寝。 すっかり中身のなくなったマグを手に階下へと降りた。 コーヒーのおかわりを作り、そのままソファの1番良いところを占領する。 そして、お供には刑事ドラマの再放送を点けた。 何度も観た内容だか繰り返し放送されるそれは、確かに何度観ても面白い。 三男のブランケットにくるまり横になってダラけても、面白い。 いや、人が亡くなる話なのに面白いは不適切か。 そのまま観ている三条の瞬きが、次第にゆっくりになっていく。 弟のにおいが昼寝を誘う。 今日のお迎えは母さんだし……少しだけ

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