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第113話
「そうだ。
今日のお迎えは俺だよ」
麦茶をマグに注ぎながら告げると、綾登は両足をバタバタさせて喜んだ。
そんなに喜んで貰えると嬉しい。
「いつ!」
「4時には迎えに行く。
それから夕飯の買い物行こう。
夕飯も俺が当番だから」
「うんっどどっ!」
「うどんにする?
良いよ」
やったー!と喜んでいると着替えてきた母親がリビングへと顔を出した。
家にいる時よりしっかりした格好に着替え、一気に社会人感が出ている。
当たり前だけど、大人だと思った。
「なにが、やったーなの?」
「うんどどっ!
きょう!」
「今日、うどんなの?
良かったね」
「んっ!」
「遥登の作ってくれるうどん美味しいもんね。
髪の毛とかすから遥登見ててね」
寝癖でチリチリになった髪をとかされながら、へへぇーと笑う弟な麦茶の入ったマグを手渡すせば、あっとますと返ってくる。
保育園に通ってからお話する楽しさが分かるのかよく反応する。
「どういたしまして。
じゃあ、俺の授業が終わるまで待っててな」
「あーいっ」
「こっちも終わり。
食べ終わったら保育園行こっか」
「まぁだよ」
「まだなの?」
「まぁだ。
はう、ごちさま」
「じゃあ、遥登が食べ終わったら行こ」
「んっ!」
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