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第127話
父と母の間に座り、目の前には2人の兄。
そして、テーブルいっぱいの大好きなご飯。
「いっぱい!」
「綾登の誕生日だからね。
沢山作ったよ」
「これ、すき!
これも、だいすち!」
興奮して、甘く噛んでしまうがそんなの関係ない。
大好きなものがいっぱいで嬉しい。
保育園の先生も、おめでとうって沢山言ってくれた。
なんだか今日は、いつもより嬉しい日。
パンッと手を合わせ、ご挨拶。
「いたあきます!」
「どうぞ。
沢山食べてね」
「あーい!」
大好きなうどんを一口食べると、やっぱり大好きな味がした。
それから、もう一口。
何回食べても好き。
「美味そうに食うよな」
「んーまっ!」
「良かった」
みんなニコニコしてる。
どこを見渡しても、みんなニッコニコ。
みんなニコニコが良い。
嬉しくなるから。
「へへぇ」
「綾登、たこさんウインナーどうぞ」
「あ!
すき!」
長男からもらうウインナーも大好き。
フォークでして、おっきいお口で食べる。
お肉の味で、とっても美味しい。
ブロッコリーも食べたい。
「ケーキもあるからお腹パンパンにすんなよ」
「あーい」
綾登は分かっているのか、いないのか。
頬袋をパンパンにして喜んだ。
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