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第137話

ケーキを取り出す恋人から、沢山のものをもらった。 形に見えるものだけではなく、気持ちも。 胸がいっぱいで、すごくしあわせだ。 世界中がしあわせだと思ってしまうほどに。 「んじゃ、半分こすっか」 「はいっ」 まだ、誕生日の日付けになったばかりなのに、もうこんなにしあわせだ。 朝になったら、弟達に祝われ、ご馳走やケーキを食べるのに。 今からしあわせの度合いは最高潮。 このしあわせに慣れてしまったら、もう長岡なしの人生なんて考えられない。 甘くて、綺麗で、大好きな人。 今から3ヶ月後が楽しみにだ。 今、自分が思っている以上の気持ち感じてほしい。 「すげぇ顔。 表情筋はどうしたんだ」 「ちゃんと機能してますよ」 「この顔でか?」 冷たい指が頬を撫でた。 やっぱりそれも嬉しくて、ふふっと笑ってしまう。 「ほら」 「それは、正宗さんが擽るから」 「俺のせい?」 「せいって言いますか…ふふっ」 頬から耳へと移動してもスリスリと擦るのはやめない。 擽ったいが、皮膚の極力薄い箇所でもないので我慢出来る。 だが、首筋は駄目だ。 「ちょ、…正宗さんっ」 「感じた?」 「そ、んな……えっちぃ触り方されたら…」 「その香水撒きながらオナったら、どうなんだろうな」 すごく、えっちだ。 笑ったり、照れたり、楽しい時間を大好きな人と共に過ごす。

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