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第153話

風呂でしっかりと身体を洗い場で、さっぱりした身体でカメラの前へと戻ってくる。 「正宗さん…」 『お、戻ってきたな。 ちゃんとあったまったか?』 「はい」 『鍵は?』 「…閉めました」 長岡の唇が綺麗な弓形になる。 そして、纏う空気が変わった。 画面越しでも分かる。 『まずは、なにして遊ぼっか』 「……」 『乳首? いきなりケツ? 毎日少しずつ燻らせて、来週まで待ても楽しいな』 は、は、と息が浅くなっていく。 まだ提案をされているだけなのに。 だけど、甘さを思い出す身体は頭に許可を得ろうと必死。 その証拠が呼吸の仕方と、無意識に動く腰だ。 三条は、まだ自身の呼吸の浅さしか分かっていないが、腰が時々ピクッと動いていた。 目敏い長岡がそれを見逃すはずもなく。 『選んで良いぞ。 なにで遊ぶ?』 「……そ、れは」 どれも甘い。 甘くて、蕩ける。 その中から1つを選ぶなんて無理だ。 全部が良い。 全部が良いけど、それを伝えられる勇気もない。 「……ち、く…胸は、正宗さんに……して…ほしい、です」 『俺に乳首で遊ばれてぇんだ。 変態』 「ごめんなさい」 『じゃあ、遥登はなにして遊ぶんだよ』 「俺は…」 『うん』 「俺……」 自分がいかにいやらしいか思い知らされる。 あさましくて、はしたないと。 「ケツ…が、良いです」

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