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第154話

カメラを見詰めるその目に、長岡はゾクゾクとした。 男に媚びた目。 それは、あの日とまったく変わっていない。 なのに、美しさが増した。 『正宗さん、』 「んー?」 『遊び、たいです…』 「うん。 じゃあ、“遊ぶか”」 1ヶ月を切った教育実習。 実習前の事前打ち合わせの準備や、その為の勉強を三条は既にはじめている。 まして健康状態を整えなければならない。 またストレスで身体に反応が表れれば、学校側も理解はするだろうが良い顔はしないだろう。 発散を兼ね、淫らな夜にしなければ。 なんて、自分に都合が良いことを考える。 『ローション、まだあるか? あるなら、持っておいで』 「は、い」 フレームアウトする恋人に声をかける。 『もうなくなんだろ。 今度持ってくな』 すると、真っ赤な顔をした三条が戻ってきた。 「…俺だって、買えます」 『でも、駄目。 俺が、買い与えたやつだから良いんだろ。 俺の征服心満たせよ』 自分が買い与えた物だから、得られる興奮がある。 三条には理解出来ないかもしれないが、誕生日プレゼントが良い例だ。 自分の稼いだ金で贈るから、より嬉しい。 だろ。 楽な体制をとらせ、股を開かせる。 ボトムスの上からでも三条の興奮が分かる。 相変わらず、大きく元気だ。 『ストリップの続き、してくれ』 「…………み、てて…、ください」 無意識の言葉ほど、頭をガツッと殴る。 本当にマゾい奴だ。 そのマゾヒストは、腰を浮かせ、スルリと臀部を覆う布を外した。 そして、細い脚からも引き抜く。 期待し、先走りを滲ませる陰茎が恥ずかしいらしく手で隠すが、カメラを見てからゆっくりと離した。 そんな健気な姿を見せられるとたまらない。 グチャグチャにして泣かせて、自分のモノを奥の奥までブチまけたい。 自身の精液でマーキングし、においを擦り付けてやりたい。 だけど、今はグッと我慢する。 だって、まだはじまったばかりだろ。

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