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第158話

グズグズとしだしたのは、それから差ほど時間もかからずだった。 散々快楽に溺れ、その甘さを覚えた身体は堕ちるのが早い。 「そんな焦れてんだ? 俺には分かんねぇ感覚だから教えてくれよ」 『…ケツが、おかしい…』 「それじゃ分かんねぇなぁ」 『お、くっ…が、ジクジクします…。 ぎゅ…って。 それから、…イイトコロを、グリグリされたくて…たまらなくて、頭どうにかなりそう…』 三条の語彙力にしては幼い言葉だ。 だが、それほどまでに焦れていると考えれば楽しい。 それに、今の身体の状況を口にすることで、それは耳から入り込み脳に届く。 音読や九九と同じだ。 口から出すことで頭に定着させる。 今の状況を理解させれば、それだけ三条の羞恥心が煽られる。 頭の良い子だからこその苛め方だ。 『正宗さんしか、考えられな…。 淫乱みたいで恥ずかしいです…』 「俺がそうしたんだろ? だから、それで良いんだよ。 もっと頭ん中、俺でいっぱいになってくれ」 『い、い…んですか…』 「当たり前だろ。 だから、今だけは俺だけのことを考えろ」 『は、い…』 安心したのか、手の動きが変わった。 なぞる動きから羞恥心を燻るような動きになる。 自分で自分の羞恥心を刺激するなんて、本当に淫らになった。 以前なら出来ないと泣いていたであろうに。 『……み、てますか』 「あぁ。 見てる。 やらしくて最高に興奮してる」

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