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第165話

『首輪とニップルクリップして散歩した時のこと思い出せよ。 今みたいに我慢して、散歩したろ。 どうだったよ』 首輪を嵌め、乳首をクリップで挟み、長岡と散歩した。 ゾクゾクなんてものじゃぬるいほどの興奮。 あの瞬間、自身の性癖を理解した。 異常な状況なのに、勃起しアナルが疼いた。 身体がセックスをしたいと言っていた。 あの興奮がまた…。 「こ、っこふん、しました…」 『興奮したよな』 「すごい…興奮…」 『思い出して、また興奮してんだろ。 ちんこがすげぇ揺れてる』 「…っ」 『そのままイけるか。 扱かねぇで、イけよ』 イきたい。 だけど、ローターが手前で止まっていて絶対的か刺激がなくてイけない。 もどかしい。 腰を揺すったって駄目で駄々を捏ねたくなる。 「イ、けな……たりな…っ」 『可愛いな』 「……イきたい…」 『その顔、良いな』 「まさ、むねさ…っ」 『しー。 バレんぞ』 しー、の口のままクスクス笑う恋人が恨めしい。 イきたくてもイけないしんどさを長岡は理解出来ている……はず……。 そうだ。 長岡。 はぁ…、はぁ…、と荒い息のまま、生唾を飲み込む。 「まさ、さ…おかず……足りませんか」 『足りてるから安心しろ』 「……なら、おなに…して、ください。 いっしょが良い…」 『…そういうとこだぞ』

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