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第174話

「んんっ、ぅ…っ」 ブランケットを宛がい口元を押さえた三条だが、その隙間から殺し切れない声が漏れていた。 アナルに指を2本銜え込み、そこからローションと空気が混ざる淫らな音がする。 その2つが合わさった時のいやらしいことといったらない。 これだけで勃ちそうだ。 「ケツだけじゃ分かんねぇな」 なんて、分かっててやってるんだけどな。 真面目な三条が、自分に嘘を伝えるとは思えない。 この数日間射精せず─乳首で行けなかった日はドライさえしていない─過ごしてきた身体には少々過ぎる快感だ。 だけど、三条なら上手に快感を感受する。 スキンを嵌めた指を抜き、それを三条の腹に落とす。 そして新しいモノを手にし恋人のソレに装着させる。 アナルで感じ勃起したソレにもブカブカなサイズだが気にしなくて良いだろう。 「んじゃ、確認すっか。 遥登、見てろ」 「…っ!」 ベッ舌を伸ばし先だけを舐める。 ゴムの液溜まりやカリ裏をわざと見せ付けるようにして虐めていく。 見ろ、と言ったからか、それとも好奇心か、三条は目に涙を溜めながらブランケットから顔を覗かせる。 その顔をもっと歪ませたい。 本当に加虐心を煽る子だ。 止まらない。 ブレーキが壊れる。 理性で抑えることが出来ない。 「ん…っ」 大きく口を開き喉奥まで銜えた。 そして、ぢゅっぢゅっと下品な音を経てて吸い上げる。 たった、それだけの刺激でよりパンパンに膨れていく。 これが答えだ。 だけど、この確認の仕方だけじゃつまらないだろ。

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