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第178話

アナルだけでなく頭の中まで掻き混ぜられる。 そんな錯覚をするほど体内の音が身体に響く。 いやらしい気持ちが増幅し止まらない。 「あ゛…っ、」 わざと前立腺を弄らずぐるりと指を回したり、焦らしに焦らされた身体はジワジワとその熱に犯される。 こんな…、こんなの…。 「3本すっかり飲み込んだな。 きつくねぇか」 「ん、へ…き…」 痛みは全くない。 あるのは、もどかしさのみ。 早く埋めて欲しくて指を締め付けてしまう。 奥に招くように吸い付いてしまう。 ゴムの隙間から先走りを伝わらせる。 それが分かるから、たまらなく恥ずかしい。 なのに、身体はもっともっとと長岡に強請る。 本来なら男が入り込むスペースなんてない。 薄く平べったい身体に無理矢理押し込まれる気持ち良さ。 頭と身体が思い出しては理性を浸蝕していった。 「はぁ…っ、あ、…」 射精を我慢し続けた陰茎より、満たされるならアナルが良い。 もう、三条の中では長岡から与えられる快楽の方が射精の気持ち良さを上回ってた。 「遥登」 なぜか腕を掴まれ、ぼんやりしあ意識をそちらへと集中させる。 「入んぞ。 息、詰めんな…」 宛がわれたモノの感覚に、言われたことをしてしまう。 緊張。 期待。 「いーき。 ゆっくり吸って、吐いて…そうだ。 もっかい。 吸って…吐いて」 括約筋を割り進み入り込んでくる陰茎の大きさに三条は背中をしならせ喜んだ。

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