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第181話

布越しに乳首を掴まれているので、ある程度のところにくると乳首が滑り元の位置に戻る。 それがなんともいえないジンジンしたものを身体へと拡げていった。 「逃げんなよ」 「ぅ…っ、ぅ、…」 「まだ待ての最中だろ。 沢山感じて、精液溜めろって。 射精すんのきもちーぞ」 ブランケットから覗く目がゆっくりと恋人を捕らえた。 その目には、あの日の教室と同じ色が映っている。 本人だけがそれを知らない。 「な、はーると」 「……ん、」 「我慢出来るか」 「…は、い」 ゆさゆさと律動を再開され気持ち良いので身体が満ちていく。 乳首も、と無意識に胸をあげてしまうほどに。 勿論、場所なんて関係なく長岡とのセックスは気持ちが良い。 蕩けるほどの快楽。 甘い行為だ。 だけど、その甘さは長岡の部屋だとより一層蕩ける。 不思議だ。 場所だけでこんなに違う。 このままベッドの中へと沈みそうだ。 溺れたって構わない。 「あっ、あっ、…はっ、く」 乳首……、乳首も…触り、たい 昨日までは弄ってもイケずもどかしかったのに、今はいじられたくてたまらない。 「あーあー、自分からオナって。 乳首弄ったらケツも締まったぞ。 気持ちいか」 気持ち良い。 乳首もアナルも気持ち良い。 指先で先をつねり、捻ると腰がゾワゾワする。 伸ばしても身体に響く。 クリップを嵌められ長岡に引かれたら。 長岡のモノがもっと奥へと入り込んできたら。 どんどん上がる息が、三条の快感の深さを伝えてしまっている。 「ははっ、またケツで返事した。 可愛いケツだな。 乳首、こうしたどうなっかなぁ」 乳首を摘まむ手に大きなそれを重ねされ、ぎゅぅっと上へと引き伸ばされた。 足がビクッと空を蹴り、アナルが大きな陰茎を食い締める。 容赦ない刺激に涙が零れた。

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