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第186話

賢者タイムの間、三条はもぞ…っ身じろいだ。 けれど、それはとても控え目なもの。 頭が冷めるまでの男の身体の特徴を理解しているからだ。 焦れている三条には申し訳ないが、今はそれに甘えさせてもらう。 ブランケットから清潔なにおいがする。 子供体温も、心地良く安心する 少しの目を閉じた。 三条が生きている音が伝わってきて、身体に馴染む。 ドクン、ドクン、と共鳴し染みていく。 「あ゛ー、出た…」 「だいじょぶ、ですか…」 「あぁ。 気持ちかった」 ふー…と息を吐き、上体を起こす。 髪が顔にかかり邪魔だ。 がっと後ろへと撫で付けた。 蒸し暑くなる前に切り揃えたい。 「なに締めてんだよ」 「…なに、も……」 「足りない?」 「…だって…」 「でも、一旦抜ねぇと。 ゴム変えるから待ってろ」 引き留める肉壁を無視し抜き取ると、駄目とばかりにカリを締め付けられた。 そんなことをしてもゴムを交換しなくては漏れてしまう。 避妊の為ではないのでそれはそれで良いのだが、今日はそういうプレイではない。 そのプレイはまだ今度。 「えっち」 「…っ。 から、だが」 敏感になった身体、その脚をゆっくりと爪の先でなぞる。 途端にゾワ…っと身震いさせたのがとても可愛い。 「ぅ…ぅ……」 触れれば満足するほど淡白な性欲ではない。 ノーマルそうは顔で貪る色はとても艶やかだ。 分かっていても、心が満ちていく。 自分の好みの反応をこうもみせてくれると独占欲が芽を出してしまう。 半分萎えたそれからゴムを外しているとやけに視線を感じる。 大方よ検討はつくが、わざと口を縛ろうと手を動かした。 「それ、……ください」 「それって?」 「……せーえき」 「俺の精液?」 真っ赤な顔が上下する。 「欲しいんだ?」 「はい、」 「じゃあ、お口あーん。 舌も出せよ」 「ぇ、」 「そう。 ほーら」 上からボタボタとわざと口を外し溢してやると必死に舌を伸ばすのがとても健気だ。 性格を表したような顔が白濁で汚れるのも興奮する。

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