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第187話

ボタボタと顔に降ってくる白濁。 長岡の味がする。 覚えた味だ。 苦くて濃くて、だけど頭が溶けるような味。 他の人のものなんて絶対に飲みたくないが、多分当てることは出来ると思う。 それが、口から出した舌を伝い喉へと流れていく。 「ご…っ」 「喉拓くんじゃねぇよ。 口は開けるだけだ。 分かるな」 喉を締めることを意識してはいるのだが、濃い雄のにおいに喉が緩む。 飲み込みたい。 体内に入れたい。 吸収したい。 分かっている。 そんな許しは出ていない。 なのに、頭が言うことを利いてくれない。 だって、好きだから。 長岡が好きで好きでどうしようもない。 そんな大好きな人の体液だ。 好きになってしまうだろ。 「遥登のと俺のと混ぜたら飲み込んでも良いぞ」 いやらしい想像が止まらない。 陰茎がまた体液を垂らす。 「ぇ、あ」 「やぁらしい顔して。 そんな美味いかよ」 長岡のだからそう思う。 自分のなんて不味いし飲み込んではいけない味がする。 それに、ここ数日貯めていたからか本当に喉にへばり付くようなそんな粘度で最悪だ。 なのに、長岡のモノと混ざるととても卑猥でいやらしいものへと変わる。 混ざり合ってもなんの変化も起きない体液。 それを、ゴクンッと喉を鳴らして飲み込んだ。 「よく出来ました」 「お、いしかった、です…」 「そうかよ。 またやるから、同じように飲め」 嬉しい。 また、長岡の精液が貰えるんだ。 思考はとうに溶けていた。

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