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第188話

ゴムを変え、セックス。 体位を変え、セックス。 色に溺れ、欲に塗れる。 三条は混ざり合った精液で顔を汚しながら快感に喘ぎ続けていた。 喉もカスカスで、声も掠れている。 それでも、どちらもとまらない。 「あっ、あっ、」 「はっ、……またイきそな顔して…」 「き、ちぃ…っから」 「出すもんねぇのに、イけんだからな。 ほんと…最高だよ」 長岡とのセックスはなんて気持ち良いんだろう。 しあわせだ。 出来ないことも沢山あるが、それでも去年よりずっと息が楽に出来る。 長岡もそうだと良いなと願う。 少しでも肩の力を抜いて欲しい。 触れたいと伸ばした手を長岡はそっと握ってくれた。 「最後にドライ、きめろ」 息を詰めながらそう言った恋人の顔は雄のギラギラしたものなのに、すごく優しくて愛情を感じる。 こんな汚い見下ろす優しい視線。 愛していると伝わってくる行動。 これがしあわせでなければなんなんだ。 「イッ、ぁ、……あっ、いっ、く」

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