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第235話

リードを繋がれ完璧に犬扱いだ。 だけど、嬉しい。 スマホが翳され、写真に修められるのかと動かずにいるが、一向にシャッター音は聞こえない。 「とら、ないんですか…」 「あと2枚だろ。 悩ませてくれよ」 枚数制限を設けたのは三条自身。 そう言われると、それ以上なにかを言うことは憚られる。 確かに3枚は少なかったかもしれない、と。 リードを持った恋人はソファにどさっと腰を下ろした。 そしてカメラ越しに舐めてくる。 その時だった。 「…っ!」 長岡の足が陰茎に触れた。 「あぁ、悪りぃな。 ぶつかっちまった」 違う。 嘘だ。 だって、意思を持って動いている。 「……ハ、ァ…」 腰が動いてしまう。 擦り付けてしまう。 気持ち良い。 踏まれるのも、好き。 蕩けた目が恋人を見上げる。 「ほんと、良いなぁ」 「もっと……、踏んで、ください…」 「踏んでねぇだろ。 踏まれてぇの?」 「ん、きもち、から」 「ははっ。 ドマゾじゃねぇか」 頭では分かっている。 こんなことをされて喜ぶなんてマゾヒストだけだ。 倒錯している。 だけど、好きだから。 長岡と貪る性の甘さが頭から離れない。 「お…俺、踏まれたい…踏まれて、きもちくなるマゾヒスト、です…。 だから…踏んで、ください…」 「はぁい。 んじゃ、あとから俺のお願いも聞いてくれよ」

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