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第237話

ローションや首輪と共に持ってきた避妊具を破ると、三条の手が世伸びてきた。 「ゴム…おれが、」 「遥登が付けてぇの?」 口での使用を教えてから、時々強請るようになった。 本来なら生でしたいであろう三条が渋々それに頷いてくれているのでお願いしているが、本当に知的好奇心旺盛な子だ。 口で、なんて初で羞恥心の高い三条には時々が限界だと思っていたが実はそんなことはない。 「じゃあ、なんかあったらちゃんと言えるか? 恋人とセックスするのに、口でコンドームを装着しました。 って」 それは駄目だ。 長岡に迷惑がかかってしまう。 そんな顔で首を振る。 だけど、長岡の陰茎から目が離せないでもいた。 目は口ほどに物を言う。 本当にその通りの顔。 「じゃあ、だぁめ」 「したい、です…」 「今、言ってみ。 恋人とセックスするのに、口でコンドームを装着しました」 はく…と口を閉じた三条。 少しだけ考えるような素振りを見せ、また首を振る。 「俺のせいですから…」 「万が一だって。 ほら」 「…………正宗さんと、セックスするのに…口で…こん、どーむを装着、しました」 「正宗さんって?」 「…恋人、です」 「ほんと、素直だなぁ」 数時間前までチョークを持っていた指が、避妊具を掴む。 汚しているみたいでゾクゾクする。 綺麗なものほど汚したい。 自分のだとマーキングしたくなる。 そんなことでら穢れないと解っていても。 「……ん、」 扱かなくても硬くなっているソレをゆっくり銜え込んでいく様は生々しく、シャッターを押すか迷う。 なるべく直接的触れないように、指の背で髪をどかしありありと見下ろす先で三条は喉まで拓いていた。 「ぅ゛…ぶッ」 喉奥を突いたのか鈍い声が漏れたが、三条はそれではやめない。 それどころか更に勃起させたいとばかりに舌を這わせてきた。 「はる」 「ふぁ…い……」 口から離すことなく見上げ、視線を絡める。

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