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第241話
必死に腰を上げるが、脚が震えて落ちてしまう。
震えと言っても恐怖ではない。
気持ち良すぎて、変な筋肉に力が伝わってしまうみたいだ。
どうしたら楽に腰を上げていられるか。
回らない頭で考える。
なのに、アナルを掻き混ぜられると頭の中までそうなってしまう。
「ん…っ、ン…、」
それに、股のやわらかいところを擦り上げるアツいソレに思考はゆるゆる。
気持ち良いものを追うしか出来ない。
気持ち良いばかりが頭を占める。
「ぁ゛…ッ」
甘いものばかり強請ってはしたない。
男を貪って恥ずかしい。
だけど、そのどちらも長岡が教えてくれたことだ。
長岡から与えられるものはすべて自分のものにしたい。
「ケツ弄ってても、素股じゃイけねぇだろ。
乳首でもちんこでも弄って良いぞ」
「い、い…ですか、」
「あぁ。
遥登もイけよ」
背凭れに胸をくっ付け、利き手を伸ばす。
扱きたい。
玉もパンパンで精液がぐるぐるしている。
これを射精したらどんなに気持ち良いだろう。
「あっ、…あ、…まさ、」
「気持ちいか」
「ん、…ぅんっ、…きっ、もち…」
「もっと良くしてやるよ」
増やされる指。
激しくなる動く。
アナルが気持ち良い。
すごく、気持ちが良い。
背凭れにしがみつく手にタオルの上から噛み付き、過ぎる快感を少しだけ逃がそうとした。
なのに。
「噛むな。
傷付いたらご家族になんて言うんだ」
首輪を捕まれすぐに阻止される。
「かはっ」
それどころか、首が締まる感覚に更に興奮した。
すごい。
酸素が薄くなると苦しいのにそれがすごく快感になる。
倒錯している。
こんな、普通じゃないのに。
でも、普通ってなんだ。
長岡も三条も互いの普通を生きている。
例えそれが他人の普通でなくても。
なら、受け入れた方が良い。
だって、これが自分なのだから。
「く、…っび……、もっと…」
「スキモノ」
長岡は遊びのあったリードを手に巻き、それをなくした。
期待に陰茎が手の中で大きくなるのが分かる。
本当にスキモノだ。
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