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第242話
手が止まらない。
久し振りの射精。
真似事でも長岡との行為にはかわりない。
嬉しい。
気持ち良い。
「あ゛…っ、あ゛……、」
首が締まるのもゾクゾクする。
本来ならこわいはずなのに、長岡だから安心出来る。
様子を見、本当に危なくなったら自分の社会的な立場など投げ捨て救急車を呼んでくれるから。
それだけ信頼しているんだ。
普段、信じてますと直接言うことはないが、心の中で思っている。
けれど、こういう時、瞬間には、絶対の自信にかわる。
恋は盲目だ。
結婚するなら片目で見た方が良いとも言う。
だけど、長岡とならなんだって飲み込む。
毒を盛られても皿まで食べる。
この人なら。
「あ゛あ゛ッ……イ、」
イく。
その時、ソファにしがみつく白い手が視界に映った。
ここは、ソファの上。
自分の身体の向かい側にはソファしかないことを。
つまり、ここで射精したらソファを汚してしまう。
三条はキツく陰茎を締め付けた。
「…っん、ン゛」
「あ?
イかねぇのか」
「そ……ふぁ…っ」
「意識戻ってきたのか…、出せ。
ぶちまけろって」
駄目。
汚しちゃう。
頭を振っても…いや、頭を振ったから、アナルへの刺激がより増した。
前立腺を押し込んでくる。
そんなことをされたら頭が馬鹿になる。
酸素も薄くてクラクラしてきた。
「ア゛……、あ゛……」
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