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第247話

顔を手で拭いながら、ワイシャツが汚れていないか確認する。 流石に精液を付着させて写真を撮るのは避けたいからだ。 ネクタイもせめて真っ直ぐにしたい。 「大丈夫だよ。 付いてねぇって。 イケめてる。 ほら、撮んぞ」 長岡が画面に触れると、2人が切り取られる。 まだ顔の赤みは引いてないが。 思い出と言われれば思い出か。 それに、長岡は嬉しそうだ。 その顔に弱い自覚はある。 だって、好きだから。 「ありがとな。 焼きそば食えるか。 いつもの鶏ガラのスープも」 「良いんですか」 「あぁ。 3人分作っちまうから、時間が大丈夫なら分けて食おうぜ」 「はいっ」 久し振りに一緒に食事だ。 セックスで腹が減っているし嬉しいと三条はにこにこしている。 そして、そのまま炊事場へと向かう背中に付いて行った。 なにか手伝いを…… 「あれ…? でも、1回しか撮ってませんよね…? 今ので2回目じゃ」 「あぁ。 最中に動画撮った」 「え、いつ…」 「遥登が自分でちんこに扱いてる少し前辺り。 ソファ舐めてるのも撮れてるぞ。 見るか?」 音にも気が付かなかった。 どれだけセックスに溺れていたのか。 あんな破廉恥な姿を記録されていたなんて。 「また赤くなった。 可愛かったな。 今日のおかず」 「い、言わなくて大丈夫ですからっ」 「遥登にもやるから一緒にオナるか? それとも、もうそんな精液ねぇ?」 「正宗さんの体力はどうなってるんですか…」 「恋人が若いからな」 あぁ、もう。 それでも、大好きだ。

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