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第275話
三角座りを少しばかり崩し、パンツの中を覗いてみる。
ここにはない。
ケツか。
後ろは自分では確認出来ない。
脱衣場で背中を見たら分かるだろうか。
『遥登の思うえろいとこってソコなのか』
「下着で隠れるところは……えっちじゃないですか」
『胸は男女共有?』
「……そ、うですね」
無闇に触ったり見たりしてはいけないと保育園でも教わる箇所だ。
そうか。
乳首って可能性もあるのか。
シャツの中が気になる。
「…………乳首、ですか…?」
『乳首ねぇ。
ソコもえろいと思ってんのか』
「…一般的な認識かと……」
『俺の乳首もえろい?』
そりゃ、えっちだ。
長岡の身体でえっちじゃないところはないぞ。
あの胸筋についている乳首。
感じないのが勿体ないほどだ。
あんなに気持ち良いのに。
「えっちですよ…」
『遥登はえっちだけどなぁ。
舐めても、噛んでも感じる敏感だし』
「…っ。
お、俺のことは、良いんですっ」
残すはフェチズムの範囲か。
項とか顎のラインとか。
長岡の顎のラインはえっちだと思う。
すごくえっちだ。
更に男らしい首筋へと続いていって、もう表現のしようがない。
が、これは俺のフェチだ。
長岡がそうとは限らない。
長岡が、好きそうなところ。
指でも俺のならえろいとか良いそうだし…
う゛ーん…
『内腿とか』
「内腿…」
内腿は確かにえっちだ。
覗いてみるがそこにはない。
『ふぅん?
遥登は内腿もえろいと思ってんのか』
かかってしまった…。
『早く舐めてぇなぁ。
な、はーると』
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