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第302話

自分でそこを露出させた三条の顔は真っ赤だ。 それでも、目だけは熱を帯びている。 セックスの紛いことがしたい。 色が欲しい。 そんな目だ。 「取り出して」 「え……」 「俺はココ、撫でとくから」 無毛のソコを指先でなぞると三条の顔の色味が増した。 本当に面白いくらい分かりやすい子だ。 そういうところも好きなのだが。 早くとばかりに根本まで下ろしていくと三条の手が動いた。 「や、やりますから…」 「ん、どうぞ」 「……取り出すだけ、ですよね…」 「そ。 あぁ、先は破っても良いぞ。 精液飲むんだからな」 ゴムから飲んでも良いが、しゃぶった方が快感になるだろう。 イったばかりの敏感になっている陰茎を、ぢゅっと吸う。 どんな反応をするかなんて、ありありと想像出来るがやはりこの目で直接見たい。 根本をゆっくりと指先で辿る。 指先というより、爪先。 擽ったい刺激に恋人は堪えられないらしく、直ぐ様避妊具の口を開けた。 「開けました…っ、」 「もう1個」 「もう1個…?」 「破いたら、俺の指に嵌めて。 こっちは俺が被せるから」 「え…」 「その方が触る時安心だろ」 そっか…、と納得した顔をする可愛い三条。

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