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第308話
恥ずかしいくらいガチガチに勃起したソレを隠そうとするが、長岡の身体がそれを邪魔する。
勿論、本来の意味で邪魔だとは思ってはいない。
思ってはいないが、隠したいのも本当。
だって、車内とはいえ外でこんなに勃起したはしたない姿を晒すなんて、頭が沸騰しそうに恥ずかしい。
「は、恥ずかしい…ですから…」
「恥ずかしいのが好きな癖に。
外見てな。
人が来たら教えてくれよ」
「は…っ、」
あたたかい口内に銜えられ息を飲む。
こんなことをされて外を見ろなんて、出来ない。
だけど、バレたら社会的に死んでしまう。
マスクを目のギリギリまで上げ、更に手でズレてしまわないように押さえて、外を伺う。
少しでも顔を隠したい。
こんな発情した顔を長岡以外に見せるなんて出来ない。
「ん、ん…っ」
薄い腹がヘコヘコ動き酸素を取り込む。
だけど、それは脳へとはいかないらしく、思考力が下がっていくのが分かった。
恋人の喉を孕ませる。
つまり、精液を飲まれるんだ。
こんな場所で。
ゾクゾクする。
たまらない。
「ぁ…、ン………っ、ん」
カリ裏にねっとりと舌が這わされ、アナルに突き刺された指がナカの肉を引っ掻く。
同時に大きな刺激を与えられ、甘やかされた身体はビクビクと跳ねる。
暗がりでも、ナニをしているか分かるであろう顔を晒しながら。
「そっ、こ…ッ」
前立腺が、押されている。
無遠慮に押し込まれる。
腰を揺らしてしまうのを止められない。
「く…っ……、ぅ、」
前立腺………、前立腺が…っ
まるで溶けてしまうようだ。
「ぜっ、…ん…ん、」
どこまで指が埋め込まれている、なんてもう頭にはない。
ただただ、気持ち良いことで頭がいっぱいになっていた。
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