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第309話

ビクッと跳ねる脚がシートにぶつかった。 長岡はその脚を掴みがっちりと抱き抱え、下品な音を立てしゃぶる。 その男の力にドキドキと心臓が五月蝿いくらいに騒いでいる。 「まっ、…て」 えっちな漫画みたいな体制で、そんなことをされたら。 「………ン゛ん゛っ」 外なんて見る余裕はないし、長岡の口の中を突き上げてしまいそうだ。 腰が揺れてしまう。 駄目なのに、オナホールのようにしてしまう。 きゅっと口を結んで堪えてはいるが、いつ声が漏れてもおかしくない。 そんな外で、挿入はしていなくともカーセックスをしているなんて。 そんなの、頭が沸騰しそうに恥ずかしい。 なのに、興奮してしまっている。 「こ、しっ……ゆれちゃ…っ、…から」 喉奥を突き上げたら…。 長岡の喉に射精したい。 イケナイことばかり考えてしまう。 「まさ、さっ、……ほ、とにっ」 アナルに入る指が前立腺を揉みはじめた。 陰茎はゴムがあるのとないのでは快感が全くちがうが、ゴム越しでも前立腺を弄る指の感覚は生々しく、直接ではない安心感が僅かにある。 やはり、直腸は綺麗な箇所ではないと思ってしまうから。 それに、今日は準備をしてきていない。 なので圧倒的にあった方が良いのだが。 「イ…っィ゛…く」 なにぶん、両方の刺激に堪えられるだけ耐性のある身体ではない。 じぶんで言うのもなんだが、チョロい。 「ごめっ、…なさ……」 謝罪と共にゴムの中へと射精した。 ドクドクと脈打つ陰茎に連動するかのようにジンジンと快感を拡げるアナル。 そして、その快感を教えてくれた恋人に敵うはずはない。

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