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第311話

「でも、今日は終わりにすっか。 準備もしてねぇし、嫌だろ」 「あ……」 強引に見えてそうではない。 だから、身体を委ねることが出来る。 今だって、お仕置きしてくださいと強請らせておいて、腹の掃除をしていないのを気にしているのが分かるからここで止めるんだ。 「正宗さんの…」 「ん? あぁ、トイレでヌくから大丈夫。 けど、もう少しだけ遊ばせろ」 「あそっ、」 いまだ引き抜かれていない指が前立腺を揉む。 イったばかりでまだ賢者タイムから抜けきれていない身体には大きすぎる。 頭を降ってもやめてもらえず、涙が滲む。 「ほら、萎えさせすなよ。 精液溢したら、俺の車どうなんだろうな」 「……っ!?」 まさか、そんな…。 長岡はゴムを押えていた手を離した。 「そんなっ」 コンドームを押えようとした手を拘束されてしまう。 片手で簡単に拘束され力の差に切望だ。 同じ男のはずなのに、軽くは動くがほどけない。 筋肉量の違いがこんなにも悔やまれる。 「だぁめ。 触んなよ。 スリリングで楽しいだろ」 楽しくなんてない…。 なのに、長岡の顔はこれ以上ないほど極上の顔を見せている。 「今度はケツでイかせてやる」 これこそお仕置きじゃないか。 けれど、グニグニと肉壁を押し込まれそれは声になって出ていかない。 かわりに媚びた音が漏れるだけ。 「いっ、……あっ、…」 「気持ち良さそうな顔。 写真撮ってもい?」 「…っだ、……いっ、イッ」 「良い? そうだよな。 恥ずかしいの好きだもんな」 違う。 わざと押し込んで言わせたんだ。 なのに、嬉しい。 そう思ってしまっている。 「そのまま、気持ちいのだけ感じてれば良いからな」 音からして動画だ。 おかずにされる。 おかずになれる。 「まっさ、」 「気持ちいなぁ」 「んん、っ、あっ、」 「おかずってより主食だよなぁ」 「イッ、……いっ、」

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