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第312話
遠くにバイクが走る音がする。
その音に三条の身体は感じていますとばかりに跳ねた。
「まさっ、まさ…さっ、」
手首を掴む手を腹に押し付け、腹の上からと内側からと2つの刺激に眉を下げる。
会陰の方が挟めて良いのだが、これはこれで指の感覚を強く意識させるには向いている。
羞恥心の高い三条には、嬉しいプレイだろう。
「んっ、…んん、」
可愛い。
その顔がもっと見たい。
困ったような、だけど快感に抗えない可愛い顔。
マスクさえなければキスをして更にその顔をもっと自分でいっぱいにしたい。
出来ないと頭では理解していても、したい。
この子より大人のはずなのにクソが付くほど我が儘だ。
「っ!」
だから、綺麗に剃られた下腹部に吸い付いた。
口から遠いところ。
だけど、独占欲が分かるところ。
ぢゅっと吸い付き痣を残す。
すると、アナルの締め付けがキツさを増した。
指が折れる。
奥がしゃぶる。
三条が喜んでいる証拠。
「キスのかわり」
「……っ」
三条の口がはくっと動いたが、声にはならなかった。
「イったらまた付けてやる」
「…ぇ、…」
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