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第313話
イったらキスマークを付けてもらえる。
「イか、ないと…ですか…」
「ケツでイけたらな」
長岡の目からキスマークへと視線を動かし、また長岡へと戻した。
もっと付けて欲しい。
長岡のだって。
キスのかわりだから。
三条の目が色に染まる。
「イ…かせ、て…ください…」
「はぁい」
キスされたい。
それだけが三条の口を動かした。
手首を握られる手に力が込められる。
まるで、長岡も発情しているみたいだ。
いや、“みたい”ではなく事実だ。
「は…、んん、……そ、こ…っ」
指の動きが激しくなる。
イイトコロを引っ掻くみたいに弄ってくる。
そんなことをされたら声が押えきれなくなるのに。
「そこばっかり…っ、おかっしくな…るっ、から」
「イかせてって言ったのは遥登だろ。
感じてろ」
「でっ、でも……っ、」
ソコだけは頭が溶ける。
チョコレートみたいに熱で溶かされていく。
ビク付く脚を動かし、膝で長岡の股間に触れる。
「足癖の悪りぃやつ」
「……おれ、だけ…だめ」
「その前にイかす」
雄にエンジンを与えてしまっただけなのかもしれないが、それでも良い。
自分ばかりは嫌だから。
どうせなら、2人で。
ボトムスの上からでも大きいのが分かるソコを何度も刺激する。
アナルの刺激に脚が勝手に震えるだけだが、それでも刺激になっている。
「…イッ……」
「ほら、イけって」
長岡も気持ち良くなって欲しいのに…。
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