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第321話

裏口から帰宅すると、そのまま浴室へと一直線。 服を脱いでいると長岡のにおいが残っていて洗濯してしまうのが勿体ない。 だが、長岡の私服を借りてきた。 自分の物を洗濯しても部屋に1枚、手元にもう1枚と2枚ある。 なんて嬉しいんだろう。 脱いだ物を洗濯機へ放り込むと、少しだけ肌寒い脱衣所から浴室へと移動した。 別れ際、握られた手の感触が残っている。 握られ赤くなってはいるが、痛みはない。 ただ、男の感触だけが残る。 湯に浸かりながらそこを擦った。 しっかりした男の力だった。 雄の顔で此方を見られ、食われ、飲まれ。 以前のようなセックスこそ出来てはいないが、性的な接触は増えてきた。 恥ずかしい。 だけど、嬉しい。 肩までしっかり湯に使って、緩む顔を隠した。 誰にも見られていないと分かっていても隠してしまうのは、ただの癖だ ……なんか、ヌきたい…かも… 射精ではなく、アナルで。 三条はすっかり逆上せていた。 湯船から出るとボディソープを手にとり、アナルに触れる。 先程も弄られたソコはまだ1本なら入りそうだ。 だけど、石鹸を突っ込めば痛く下るのも理解している。 けど、……良い、か…… ぬーっと、指先を埋めると殺しきれない声に慌ててシャワーを捻った。 それでも、簡単に済ませなければ。

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