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第341話

「待たせた」 コンビニから出てきた長岡は小さな袋を揺らしている。 「ありがとうございます」 「公園で食うか?」 「あ、の、大丈夫ですか…?」 「あー、さっき人いなかったし大丈夫だとは思うけど、待ってろ」 長岡はスマホを取り出すとスイスイと画面をなぞる。 三条はそれをジッと見て待つ すると、視線に気が付いた長岡はコンビニ袋の中からペットボトルを取り出し、握らせてくれた。 「あったかい…。 ありがとうございます」 「ん。 あったまってろ」 そして直ぐ様、今日は大丈夫だと言ちた。 「あの、それって掲示板ってやつですか…?」 「ん? あぁ。 見るか?」 「あ…、いえ…」 掲示板なんて見たことはないが、とてつもなく卑猥なもののように思ってしまう。 実際はSNSでも簡単に募集をかけているのは知っている。 だけど、きっと専用の物だ。 心臓がドッドッと激しく鼓動を刻む。 あたたかなお茶のペットボトルを両手でぎゅっと握り締め、ソワソワする身体を落ち着けた。 だが、そんなの長岡にはお見通し。 「俺は使ってねぇよ。 ただ、この時間だと万が一があるから覗いてるだけ」 「それは、疑ってませんよ…」 「遥登にしか反応しねぇし」 「っ!!」 「ははっ。 かわい…。 ほら、行くぞ」 冗談だと解っていても嬉しく思ってしまう、単純な自分。 だけど、長岡とならそれもまた良い。

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