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第345話
パン屋で昼ご飯と弟達のおやつを買い、授業を受ける。
大学に通った日数より多く経験しているオンライン授業。
もう慣れたものだ。
慣れて良かったのか悪かったのか、そんなことを考えたって精神衛生上良くない。
気にしないように過ごしていく。
もう2度と長岡にあんな顔はさせたくない。
それだけは絶対だ。
嬉しいことも、悲しいことも、半分こしたい。
だけど、どうしても遠慮をしてしまう。
迷惑をかけられないと。
それを長岡が望んでいないと理解していてもだ。
だから、あんなに悲しませてしまった。
今なら分かる。
あれが、どれだけ悲しかったか。
長岡がどんなに自分を責めたか。
それを生かすことが今の自分に出来ること。
今日の昼は、からあげパン
海老カツサンドとクリームパン、メロンパンも買ったし、楽しみだなぁ
朝ご飯の残りのスープも付ければ、しあわせになれる。
自分の機嫌は自分でなんとかする。
なにせ元々は単純だから。
ウキウキで授業をこなしていく。
そして、漸く昼ご飯。
スープをあたためながら、ついでにウインナーと目玉焼きも焼こうとした手を止めた。
そういえば、最近正宗さんが作ってくれるカレー食べてないな
半熟とろとろの目玉焼きののったカレー。
そのカレーに、このウインナーをのっけたらどんなにしあわせになれるか。
今日のご飯はカレーにしよ
また楽しみが出来た。
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