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第393話

部屋着のトレーナーだけを着、下はなにも身に付けず、脚を大きく開いてオナニーをする。 頭がどうにかなりそうなほど恥ずかしいのに、気持ち良い。 普段のオナニーなんかよりずっとだ。 長岡が見てくれているから気持ち良いのが増幅している。 だけど、自分の指では足りない。 細い。 それに、自分の意識が反映される分だけ遠慮が生まれてしまう。 そうじゃない。 もっとぐちゃぐちゃが良い。 「にっほ……ん、いれた…いです」 『2本? どうしよっかなぁ』 「いれさせて、くださ、い」 マイクが声を拾ってくれるから小さな声でも届いてくれる。 最新の技術に感謝だ。 そうでなければ、勉強中の弟を刺激してしまう。 多感な年頃に“コレ”は不味すぎる。 「ここ…っ、もっと……ナカも見てほし…です」 指を1本だけ引っ掛け、ナカの色を覗かせる。 尋常じゃないほど心臓がドクドクいっている。 けど、欲しい。 欲しくて部屋にある棒状のものを突っ込んでしまいたくなる。 期待してたから。 長岡に見られるのを。 見てもらえるのを。 ずっと期待してた。 だから、とまらない。 先走りが溢れてくる。 身体の内側から恋人を欲している。 これをどうにか出来るのは自分じゃない。 長岡だけ。 だから、媚びる。

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