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第398話

上げていた腰をペタンと下ろすと前のめりになりながら、手だけをベッドの上へと伸ばした。 交換したスウェットを掴み引き寄せる。 『待て、る…から…ご、ほうび……くだ、さい』 ゾクゾクしたものが背中を駆け上がる。 「良いよ。 やる。 期待してろ」 引き寄せた服を抱き締めながら三条のオナニーは続く。 指でアナルを弄るだけでイけるはずもなく、イきたいとグズグズ泣くのを待ちながら長岡も自分のモノを扱いてオナニーをする。 確かに、これは自慰行為だ。 だけど、自慰では得られない快感が確かにある。 にちゃ…っと粘度のある声に、ふと悪戯心が芽を出す。 「遥登」 熱っぽい目がゆっくりとカメラを見たのを確認し、先走りが絡む手をそれに翳した。 『……』 物欲しそうな目だ。 その目の前で、ベっと出した舌を指に絡める。 ジワッと好色に染まる瞬間のたまらないこと。 この距離がもどかしいな。 けれど、どうせなら楽しんだ方が良い。 『……ぁ、…』 自分の味は最悪だが、こんな可愛い顔が見れるのだから舐めるのはやめない。 『…な……たい…、』 「舐めたいなぁ。 けど、次まで我慢。 出来るよな」 服に顔を埋め、うん…と頷く頭すら愛おしい。

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