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第403話
唾液を飲み込むのも惜しいのか、下を向く三条の口からポタ…っと垂れた。
他人なら汚いと思うことでも、相手が三条だと全く違った感想を得る。
飲みたい。
舐めたい。
恥ずかしそうにするその顔をマジマジと見て、脳内に焼き付けたい。
「遥登、手ぇ見せろ」
『……、は…い』
まだ賢者タイムが抜けきらない様子だが、おずおずと汚れた手のひらをカメラに晒す。
多くを言わなくとも伝わるらしい。
三条の頭が良いからか、それとも長い付き合いでなにをさせたいのかが分かるのか。
どちらにせよ、相手が三条だから出来ることだ。
「すげぇな。
ドロッドロ。
舐めろ」
指の間を白濁が繋ぐ。
それを舐めろと言えば、あの目が被虐の色で満ちる。
『…はい、』
ペチャ、ペチャ、と拙い舌遣いで精液を掬っては飲み込む。
その姿だけでも十分魅力的だ。
特に下半身を刺激する。
『……おいし、…です…』
「ははっ、お利口だな。
なら、しっかり舐めろ」
長岡の頭の中はすっかり次の休日のことが占めていた。
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