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第404話

繋げたままの画面の向こうで、三条は気持ち良さそうに眠っている。 手を洗い流し部屋に消臭剤を撒き、清潔さを上塗りした部屋で。 ムラムラが残るのは長岡の方。 やっぱり抱きてぇな 見せ合いも気持ちが良いが、素肌の触れ合いには勝てない。 冬と言うのは、それだけで人肌を欲してしまう。 大学入試目前の生徒達のことを考えたら、リスクは選択すべきではない。 だけど、三条も大切だ。 誰よりも大切。 だからこそ守り方を間違えてしまったが、今は違う。 心を含めた守り方が分かったからこそ悩む。 自分になにかあれば、三条は心を痛めるからだ。 ブランケット被せると顔真っ赤になるし、マスクはくるしいだろうしな 頭を包む枕から、その隣のクッションへと位置をかえると清潔なにおいが微かにした。 縛り付けて猿轡… ……良いな 縛り付けてぇ 良心から目を逸らせばたまらない選択だ。 もう一度カメラを見、あどけなさの残るその顔にやっぱり良心が此方をガン見する。 だけど、睡魔も頭を撫でてくる。 睡魔には抗わず目を閉じ、どんなセックスをしようか考えながら夢の中へと沈んでいった。

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