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第423話
手足は拘束され、脚はM字に大きく開脚している。
更に、首輪に乳首クリップまでされ、心臓がどくんどくんとイケない動きをしている。
だけど、同時に頭がどうにかなりそうなほど興奮していた。
確かに快感を得ている。
「ま゛…ッ、ァ…アッ、」
裏スジを舐め上げられたかと思えば先を食まれる。
こんなの、駄目だ。
癖になったら、頭が覚えたら、本当にオナニーなんてぬるいものじゃ満足出来なくなる。
泣いて縋らなくてはイケなくなる。
覚えたら駄目。
駄目なのに、とても気持ちが良い。
腰が震え、連動するように乳首クリップへと震えが伝わる。
そんなことないのに、頭が回路を繋げてしまう。
「あ……、あ、…アッ、…」
「気持ち良さそうなだな。
そうだな、少しだけなら良いか」
内腿を指先で撫でられたかと思えば、長岡が顔を寄せた。
そして、ぢゅっと吸い付きキスマークが浮かび上がる。
「少し早ぇけど、バレンタインだからな」
バレンタインのプレゼントがキスマークなんて、その顔に似合った甘ったることを。
だけど、今は長岡から得られるものならなんでも嬉しい。
勃ち上がった陰茎の奥に見える赤が生々しい。
「なんつぅ顔してんだ。
淫乱」
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