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第424話
だって、胸が満たされていく。
セックスも……嬉しい。
キスマークも。
それを口にしたいのに、アナルを掻き混ぜるバイブが言葉を途切れさせる。
「……んん、…ぅ、…ン…っ」
「それで声堪えてるつもりか?
可愛いな。
あぁ、手ぇ使えねぇもんな」
もう1つ赤色を付けると、長岡は半身を起こした。
乱れた髪を後ろに撫で付ける菅田に胸がぎゅぅっとする。
「んん…っ」
ついでにアナルも締め付けてしまった。
が、これは不可抗力だ。
長岡の顔が良いのがいけない。
いけなくないけど、いけない。
だって、こんな雄全開色気駄々漏れだ。
学校でこの姿を晒したら教育委員会が問題にする。
「なに感じてんだよ」
「……な、に…っも」
「俺以外で感じてんのか」
大きな手がバイブを掴んだ。
グッと埋め込まれローターが奥に当たる。
「お゛…っ、ぐ………」
精嚢が……っ、
は、まっちゃう……
グッ、グッ、と奥を突かれ背中を逸らせてしまう。
乳首が引き伸ばされる。
自宅の物より僅かばかり締め付けのキツいそれが、乳首を潰している。
「クリップ外れんぞ。
それとも、外してぇの?」
外れたら、また付けてやるから安心しろ、とサディスティックな声で言われ首の後ろがゾクゾクした。
こんなの…、こんなの……。
「…ア゛ッ!!」
くくっと笑う恋人の声だけが耳に届く。
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