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第430話

スマホを手に取り、恋人を翳す。 顔を真っ赤にして泣いている恋人が恥ずかしそうに目をキツく瞑った。 「遥登」 声に反応し、水分量の多い目がゆっくりを此方を見る。 本当に良い顔だ。 自分がこんな顔にさせている。 「……ま、…まさ、むねさ、ん」 「んー?」 次の言葉を待ちながら、また先っぽだけを銜えさせた。 抜くと、アナルが離したくないとばかり吸い付きちゅぷっとローションがいやらしい音をたてる。 チュ……、チュプ…ッ、 「撮影…っ、してください……、して、おかして……」 チュプ………、チュ…、チュ……ッ 「犯して…っ、……犯してくださっ、お願い…します……」 泣きながら強請る三条の艶っぽさに、更に下腹部に血液が溜まるのが分かる。 「おねが……ッ、あ………、」 思わず奥まで一息に埋め込んでしまった。 三条も声をかけてもらえると思っていたのか、背中をそらせ、喉を晒して酸素を取り込んでいる。 首輪に指先を入れ引き寄せた。 「あ゛……っ」 泣き顔がよく似合う。 苦しそうなのも、恥ずかしそうなのも、とてもよく似合う。 いつもニコニコふにゃふにゃ笑う子の、真逆の一面がこんなにそそるなんて誰が信じるだろうか。 真面目な子はセックスにまで真面目だ。 それしか信じてもらえないだろう。 教えるつもりはサラサラないが。 「ぁ゛………が、……ござ…ッ」 カメラに向かって感謝の言葉とまでくれば、長岡はもうスイッチが切り替わる。

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