432 / 729
第432話
内臓の位置がかわるほどの激しい律動。
気持ち良い。
あっ、あっ、と溢れる喘ぎ声が堪えきれない。
逃さないと身体の内側で破裂してしまう。
「あ゛………、…お゛っ……、あ…っ…」
「やっらしい声…」
汚い声なのに、長岡の声は嬉しそう。
嬉しいのは自分の方だ。
拘束され自身の身体なのに自分の自由にはならない。
窮屈なはずなのに、すべてを長岡の自由にさせることがしあわせだ。
任せることの幸福感。
たまらない。
全部が泣くほど気持ち良い。
長岡からしかもらえない気持ちだ。
「すっ……き…ぃ゛…ッ、い…っ、あっ、」
「そんな奥、好きかよ」
奥も好きだけど、伝えたいのはそれではない。
長岡が好き。
長岡だから好き。
「…っ、!!」
腰を上げても逃げられない刺激に声にならない音を出した。
それと同時に飲み込みきれなかった唾液が溢れる。
目からも口からも体液が出て汚い。
それでも長岡のモノは萎えずに奥を突き上げる。
1発いっぱつが重くて深い。
本当に抉られている。
「あーあー、涎垂れてんぞ。
舐めてぇな…」
「あ゛……あ゛…っ、ぐ…ッ、ぅ゛…ぅ゛…あ゛」
「全部、俺のだ…っ」
膝頭から手が離れ、腰骨を掴まれる。
内臓がぐにっと掴まれる感覚があるが、気にしない。
欲に塗れるのはとても気持ちが良いから。
ともだちにシェアしよう!