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第432話

内臓の位置がかわるほどの激しい律動。 気持ち良い。 あっ、あっ、と溢れる喘ぎ声が堪えきれない。 逃さないと身体の内側で破裂してしまう。 「あ゛………、…お゛っ……、あ…っ…」 「やっらしい声…」 汚い声なのに、長岡の声は嬉しそう。 嬉しいのは自分の方だ。 拘束され自身の身体なのに自分の自由にはならない。 窮屈なはずなのに、すべてを長岡の自由にさせることがしあわせだ。 任せることの幸福感。 たまらない。 全部が泣くほど気持ち良い。 長岡からしかもらえない気持ちだ。 「すっ……き…ぃ゛…ッ、い…っ、あっ、」 「そんな奥、好きかよ」 奥も好きだけど、伝えたいのはそれではない。 長岡が好き。 長岡だから好き。 「…っ、!!」 腰を上げても逃げられない刺激に声にならない音を出した。 それと同時に飲み込みきれなかった唾液が溢れる。 目からも口からも体液が出て汚い。 それでも長岡のモノは萎えずに奥を突き上げる。 1発いっぱつが重くて深い。 本当に抉られている。 「あーあー、涎垂れてんぞ。 舐めてぇな…」 「あ゛……あ゛…っ、ぐ…ッ、ぅ゛…ぅ゛…あ゛」 「全部、俺のだ…っ」 膝頭から手が離れ、腰骨を掴まれる。 内臓がぐにっと掴まれる感覚があるが、気にしない。 欲に塗れるのはとても気持ちが良いから。

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