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第433話

体内のローターが動きを再開しはじめ頭を振り乱しながらドライを迎えた。 射精を伴わない絶頂は直ぐ様、次の波を呼び起こす。 こんなの頭まで振るわされているようなものだ。 「い゛…ッ……」 頭以外を動かせず快感を逃がせない。 ただ、受け止めるしか出来ない身体は簡単に次のドライを迎える。 せめて射精出来たら、次から次へと与えれる大きな快感の1部を飲み込めるのに。 「イ゛………っく…ッ」 最早、避妊具の有無なんて関係ない。 身体の奥底を求められる。 「ドライ、上手くなったな。 もっと…イかせてやるから……イけっ……イ、けっ」 突き刺される大きなモノに息が出来なくなる。 深いトコロを突かれると、息が…詰まる…。 だけど、それさえ気持ち良い。 自分とは正反対に着衣を纏っている長岡だが、その節々から漏れる男らしさに興奮が止まらない。 掴む手の力強さや、首筋の色気。 マスクのせいで酸素量が少なくいつもと違った顔を見せる。 それすら、自分を昂らせる。 ベタ惚れだ。 もう長岡のいない人生の歩み方を忘れてしまった。 「い゛…、ぐっ、……ぅ゛」 「ほんと、かわい…」 もう何回目か分からないソレに首まで座らなくなってきてしまった。

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