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第442話
「大丈夫か?」
「……はい。
多分、」
ふーっ、と1つ息を吐き、同じだけゆっくりと息を吸い込む。
その内に治まるだろう。
なんなら車外に出れば、この寒さに縮こまる。
いや、そちらの方が手っ取り早く良いのか。
「からかいすぎたな」
そんなことはないと首を降る。
流石に長岡だって、あんなことで勃起するとは想定も出来なかっただろう。
自分だって、こんなにチョロいとは思わなかった。
……流石に恥ずかし過ぎる。
これはもう想像力とかの問題ではない。
そんな簡単に片付かない。
欲求不満だと思われても仕方がないやつだ。
「ちゃんと抜いてるか。
溜め過ぎて、またストレスになってねぇだろうな」
「それは大丈夫です…。
この前も……正宗さんと、しましたし…」
「家でしにくいなら部屋使って良いからな。
日中はいねぇし、ヤりやすいだろ」
「処理の為に行くんですか…?」
「そう。
玩具も使い放題。
テレビでハメ撮り流しながらも良いし、俺のふとんのにおい嗅ぎながらでも良いぞ」
「…ふとんはちょっと魅力的です。
他のは……ちょっと…」
ぺちゃっとした顔で笑えば、長岡は悪戯っぽいものを返した。
「そしたら、その日は遥登の痕跡でオナるから」
「え、」
「ケツ使ったんだなぁとか、ココで扱いたんだなぁとか。
うわ、興奮するな」
いつもの長岡の様子に三条の身体もいつもを取り戻していく。
チョコレートはもう少しの間は口に出来そうもないが、それでも長岡と過ごす時間はしあわせだ。
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