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第468話
既に入学式前の高校から出された課題をこなす優登の前にホットプレートを用意する。
今日の昼飯は焼きそばだ。
ガタガタと用意をしていると、早速高校から配布された五教科の課題から目を離し見上げてきた。
「兄ちゃん、入学したらすぐにテストあった?」
「あー、あった。
それの確認って感じでほぼ中3内容だけだったよ」
優登の顔が一瞬渋るが、受験勉強の内容さえ覚えていれば簡単だ。
ちゃんと勉強をして受験を受け、合格者したのだから。
問題はその勉強内容を受験から解放された瞬間に忘れてしまうこと。
けれど、だからこそのこの課題だ。
この本からしか範囲は出ないのでそこまで心配しなくても大丈夫。
「大丈夫だって。
俺が大丈夫だったんだから」
「兄ちゃんに言われてもなぁ」
「ん?」
「まぁ良いや。
それより、手伝う」
「じゃあ、野菜炒めててくれるか。
麺持ってくる。
あとお茶も」
うぃーと軽い返事をしながらもすぐに机の上を片付けホットプレートをあたためはじめた。
いつものように1人での昼食でないので三条も嬉しく、つい作り過ぎてしまう。
作り過ぎたところで、よく食べる2人には寧ろ都合が良い。
「あ、マヨネーズも欲しい」
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