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第474話

新学期のプレゼント──新しく新調した大人の玩具──を背後に長岡の脚を跨ぐ三条の格好は、パンツに部屋に置いてある私服のシャツのみ。 どうせすぐに脱ぐからとこんな格好だが、長岡には目にも鮮やかに見えるらしくニヤニヤと嬉しそうな顔をするばかり。 こんな棒切れみたいな脚のなにが良いのかは分からないが、喜んでいるのは事実なので満更でもない。 「良いなぁ」 「……」 「なぁ、遥登」 「……やっぱり、恥ずかしい…です…」 「だから良いんだよ。 ほら、すぐに触れる」 「……ンッ」 下着のラインを爪先でなぞられ、ゾクゾクっと快感が背中を駆け上がる。 脳天まで刺激するそれに内腿を締めれば長岡の手が挟まった。 「もっと?」 「ち、が…っ、」 それを良いことに、挟まる手が際どいところまで撫ではじめた。 ただ撫でられるだけでも、それが好きな人なら意識してしまう。 治まりかけていた陰茎が再度下着を押し上げようとしていて慌ててシャツを伸ばし隠す。 それを見た長岡は、これまた楽しそうな顔で笑った。

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