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第479話

「つけます…」 クルクルとゴムを引き下ろせば、陰茎が大きいサイズのそれの中でみっちりと包まれ窮屈そう。 ソレを見ているだけでアナルが疼く。 だけど、今はそれに対し知らないフリをした。 最優先は長岡だ。 「……、舐めます」 舐めようと頭を下げたところで額を押された。 どうかしたのかと頭を上げると、長岡はにっこりと綺麗な笑みを称えながら見下ろしていた。 「舐める前に言うことあんだろ」 「………いた、だきます」 「ん。 どうぞ」 伸ばした舌で先を舐める。 ゴムの感覚と、その奥に感じる長岡の体温。 ペロペロと先を舐め、今度はちゅっと吸う。 薄さを謳うゴムだとしても、1枚膜があることにはかわりないので少しだけ強めにだ。 だけど、長岡は余裕そう。 もっと余裕のない長岡が見たい。 自分がリードすると言ったんだから、ちゃんとそうしたい。 大きな陰茎を口に頬張りながら玉に触れた。 余分な脂肪のない身体のやわらかな部分。 フニフニと揉めば、長岡が息を飲んだ。 それが嬉しくてもっと触れる。 「そういうオナニーしてんのかよ…」 流石にそんなオナニーはしない。 扱く方が主になるというか、オナニーで玉を揉むという行為があまり結び付かない。 それに、ついアナルを弄ってしまう。 これに関しては、そう教え込んだ長岡の責任だ。 というか、先を破るのを忘れていた。 「あの、」 「ん? どうした」 「破るのを…忘れていて……」 「あぁ。 忘れてたのか。 なら、ゴムの中に出したのを好きにしたら良い」 「え…、」 思わず、飲んでも?と食い付いてしまった。 「あぁ。 構わねぇよ。 構わねぇけど、そんな飲みてぇのかよ。 淫乱」 「ちが…っ、そういう意味じゃなくて、ですね……」

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