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第480話
クツクツ笑う長岡の楽しそうなこと。
三条はそれを嬉しいと思いながらも顔には出さないように努めながら、ゴム越しに愛撫を続けていく。
「…ん、……そこ、良いな…」
長岡のイイトコロは理解している。
何度こうやって口でしたか。
ココを、こう…
「…学習能力の無駄遣いしてんなよ」
気持ち良くなってくれているなら嬉しい。
「……ん、…」
上顎に亀頭が当たるように大きく口を開き舐めていると、後頭部を撫でられた。
目だけで恋人を見る。
目を細め、気持ち良さそうな顔で頭を撫でてくれている。
それだけで、蕩けてしまう。
撫でられるのも、上顎を擦り上げるのも気持ちが良い。
もっと、したい。
「……ん、…ぅ」
「なぁにしてんだ」
「ん、ん…」
「んー?」
言葉がなくともお互い分かっているような反応。
それが家族みたいで擽ったい。
いや、お互いの認識は家族だ。
指輪ももらったし、これからの人生の交換もした。
だけど、セックス中に改めてその空気を目の当たりにすると、すごく照れてしまう。
「う、わあご……擦ってました…」
「ほんと、上顎好きだな」
羞恥に目を泳がせしまう。
上顎は好きだけど、長岡ので擦るから好きなんだ。
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